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営業ノウハウ

不動産営業のロープレのやり方|場面別のお題と振り返りの型

公開日 / ツナガる編集部

小さな机をはさんで営業の会話を練習する二人と、メモを取る同僚

不動産営業のロープレは、場面を1つに絞り、5分演じて5分振り返る形にすると、短時間でも上達が見えます。長い通し稽古は疲れるわりに、何が良くて何が悪かったのかが残りにくいものです。この記事では、新人の指導役や、自分の話し方を見直したい営業担当者に向けて、ロープレの進め方、場面別のお題、役割の決め方、振り返りの観点を整理します。

不動産営業のロープレとは何を練習する場か

不動産営業のロープレは、お客様や取引先との会話を本番前に試し、聞き方と伝え方の癖を直すための練習です。台本を覚える場と考えると続きません。目的は、本番で迷いやすい一言目と、想定外の質問への返し方を体に覚えさせることにあります。

  • 聞き方:条件の裏にある事情まで質問を重ねられるか
  • 伝え方:物件や進め方を、判断しやすい順番で話せるか
  • 切り返し:断りや迷いの言葉に、慌てず質問で返せるか
  • 締め方:次の約束(日付と内容)を決めて会話を終えられるか

一回のロープレで練習するのは、このうち一つで構いません。観点を絞るほど、振り返りで話す内容がはっきりします。

ロープレの進め方:5分演じて5分振り返る

進め方は単純です。場面と練習する観点を一つ決め、営業役・お客様役・観察役の三人で回します。人数が足りなければ観察役を省き、録音で代わりにしても成り立ちます。

  1. 設定:場面、お客様の条件と事情、練習する観点を1分で共有する
  2. 実演:営業役が5分だけ演じ、途中で止めずに最後まで通す
  3. 振り返り:営業役の自己評価、お客様役の感想、観察役の指摘の順で5分
  4. 再演:直す一点だけを決め、同じ場面をもう一度短く演じる

再演まで含めて15分ほどで一巡します。朝礼後や夕方の空き時間に一巡だけ行うほうが、月に一度の長い研修より定着しやすくなります。続けられる長さで組むのが前提です。

場面別のロープレのお題の例

お題は、実際に自社で起きた会話から作ると身につきやすくなります。架空の設定でも、お客様の事情を一行添えるだけで会話に深さが出ます。

来店・電話・内見の場面

  • 来店の初回面談:予算は決まっているが、住み替えの期限を聞けていない
  • 反響への折り返し電話:物件の空きを聞かれ、来店の約束につなげる
  • 内見の案内中:お客様が日当たりに不満を示し、別の候補を探す
  • 売却の相談:査定額だけを知りたいお客様に、売り方の選択肢を示す

業者間のやり取りの場面

物件確認の電話や案内依頼の連絡も、ロープレの題材になります。名乗り、確認したい項目、お礼までを短く言えるかを練習すると、相手の会社に覚えられやすくなります。申込が重なった場合の伝え方など、気まずい場面ほど一度練習しておく価値があります。

役割の決め方とお客様役の演じ方

お客様役は、経験のある人が担うほうが練習の質が上がります。実際に言われた断りや迷いの言葉を知っているからです。新人同士で組む場合は、お客様役にあらかじめ「言うこと」を書いたカードを渡しておくと、会話が止まりにくくなります。

お客様役は、意地悪をする役ではありません。営業役が良い質問をしたら素直に答え、曖昧な説明には曖昧な反応を返す。本番に近い反応を返すことが役目です。

観察役は、良かった言葉と気になった言葉を、そのまま書き留めます。「なんとなく硬い」より「冒頭で物件名から話し始めた」のように、言葉で残すほうが営業役は直しやすくなります。

振り返りの観点と、やりがちな失敗

振り返りは、指摘を並べる時間にしないことです。営業役が自分で気づいた点を先に話し、次に周りが一つずつ補います。直す点は一回につき一つに絞ります。

  • 質問の数:営業役が話した時間と、お客様役が話した時間の比率
  • 事情の把握:期限・決定者・きっかけのうち、聞けたものはどれか
  • 次の約束:日付と、次回に渡す情報を決めて終えられたか

やりがちな失敗は、上司が手本を長く演じてしまうことです。手本は30秒で十分です。営業役が自分の言葉で言い直す時間を残すほうが、本番で使える言い回しになります。

ロープレで練習する観点の土台は、ヒアリングから業者間連携までの営業の基本です。全体の流れは「不動産営業のコツ|成約率を上げる4領域の基本と見直しポイント」で整理しています。

まとめ

明日の朝、場面を一つだけ決めて、15分のロープレを一巡してみてください。設定を1分で共有し、5分演じ、5分振り返り、直す一点だけを再演する。この形を毎日続けるほうが、長い研修を一度行うより変化が見えます。お題は自社で実際に起きた会話から作り、業者間の電話も題材に加えると練習の幅が広がります。

他社の営業担当者と話す機会は、社内では得られない言い回しに触れる場にもなります。同業者と知り合う場として、ツナガるが東京都内で定期開催している不動産交流会の予定を不動産交流会・イベント一覧からご確認ください。会員登録は無料です。無料で会員登録する

よくある質問

Q. 不動産営業のロープレはどのくらいの頻度で行えばよいですか?
一回15分ほどの短い形なら、週に数回行えると変化が見えやすくなります。月に一度の長い研修は、内容を覚えているうちに次の機会が来ないため定着しにくいものです。朝礼後など決まった時間に組み込むと、忙しい時期でも続けやすくなります。
Q. ロープレの相手がいないときはどう練習すればよいですか?
想定する場面とお客様の事情を紙に書き、自分の発言を録音して聞き返す方法があります。聞き返すと、話し始めの一言や説明の長さなど、自分では気づきにくい癖が分かります。他店舗の同僚とオンラインで組むのも一つの手です。
Q. 新人とベテランが一緒にロープレをしても意味はありますか?
あります。ベテランがお客様役を担うと、実際に言われる断りや迷いの言葉を再現でき、新人の練習の質が上がります。ベテランにとっても、新人の質問の仕方から自分の説明の省略に気づく機会になります。手本を長く演じすぎないことだけ注意してください。