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営業ノウハウ

不動産の仕入れ営業とは|仕事の中身と情報が集まる人の動き方

公開日 / ツナガる編集部

ノートを手に住宅街を歩きながら家々を観察する営業担当者

不動産の仕入れ営業とは、自社が買い取る物件や土地の情報を集め、購入の判断と交渉を担う仕事です。買取再販、分譲、開発など、自社で物件を持って商品にする会社に置かれる職種で、仲介営業とは相手も成果の出方も違います。この記事では、仕入れ営業の仕事の流れと1日の動き、きついと言われる理由、情報が集まり続ける人の動き方を整理します。配属や転職を考えている方が、仕事の中身を具体的につかめる内容です。

不動産の仕入れ営業とはどんな仕事か

仕入れ営業の相手は、主に物件情報を持つ仲介会社と、売却を考える所有者です。自社が買う側に立つため、情報をもらい、条件を検討し、購入の申込をするまでが仕事の中心になります。買ったあとの商品化や販売は、別の部署が担う会社もあります。

仕事の流れ

  1. 情報の収集:仲介会社や所有者から売却予定の物件情報を受け取る
  2. 現地の確認:周辺環境、道路付け、建物の状態を自分の目で見る
  3. 収支の検討:取得価格、改修や造成の費用、販売見込みを社内基準で試算する
  4. 購入の申込:社内の決裁を経て、価格と条件を提示する
  5. 契約と決済:条件を詰め、仲介会社や司法書士と日程を調整する

情報が来てから返事をするまでの早さが、次の情報をもらえるかを左右します。検討の速度も仕事の一部です。

仕入れ営業の1日は情報の受け取りと現地確認で回る

会社や扱う物件で違いはありますが、1日の動きはおおむね次のような組み立てになります。机の前にいる時間より、外に出ている時間が長くなりやすい仕事です。

  • 朝:前日に届いた物件情報を確認し、検討の優先順位をつける
  • 午前:仲介会社を訪問し、扱っている案件や探している条件を聞く
  • 午後:候補物件の現地を回り、写真とメモを残す
  • 夕方:収支を試算し、上長と購入の可否や価格を相談する
  • 夜まで:見送る案件は理由を添えて仲介会社へ返事をする

見送りの返事を後回しにしないことが、仕入れ営業の評判を守ります。断る連絡にも、理由と「こういう条件なら検討できます」という一言を添えると、次の情報につながります。

仕入れ営業がきついと言われる理由

きつさの中身を分けると、向き合い方が見えてきます。原因は能力よりも、仕事の構造にある場合が少なくありません。

  • 見送りの多さ:条件に合わない案件が続く時期があり、成果が見えにくい
  • 判断の重さ:一件の取得額が大きく、試算の誤りが会社の損失になる
  • 競争:同じ情報が複数の買取会社に回り、早さと価格で比べられる
  • 数字の波:月ごとの仕入れ件数が安定せず、評価に不安を感じやすい

見送りは仕事の失敗ではありません。条件に合わない案件を早く見分け、合う案件に時間を回すことが仕入れ営業の役割です。検討件数と返事の早さを自分の指標として記録しておくと、成果が出るまでの期間も手応えを持って過ごせます。

情報が集まる仕入れ営業の動き方

仲介会社が最初に情報を回す相手は、早く、正直に、約束どおりに動く買主です。仕入れ営業の評価は、価格だけで決まりません。

  1. 買える条件を言葉にする:エリア、種別、価格帯、築年数の目安を一枚にまとめて渡す
  2. 返事の期限を守る:検討に時間がかかる場合も、いつ答えるかを先に伝える
  3. 申込後に条件を変えない:現地確認や調査の段階で疑問を出し切っておく
  4. 結果を報告する:取得した物件のその後を、情報をくれた担当者に伝える

申込後の値下げ交渉は、仲介会社が売主との間で最も困る場面です。避けられない理由がある場合を除き、最初の申込に責任を持つ姿勢が信頼を積みます。土地の情報の集め方そのものは、人脈の広げ方と重なる部分が多くあります。

業界内の人脈を広げるルートは「不動産業界の人脈作り|営業・仲介・管理のプロがつながる7つのルート」で整理しています。

仕入れ営業に向いている人と身につけたい力

向き不向きは、話のうまさより、数字と現場の両方を見られるかで分かれます。現地で気づいたことを収支に置き換えられる人は、検討の精度が上がります。

  • 試算の力:取得から販売までの費用を、根拠を持って積み上げられる
  • 現地を見る目:道路、境界、周辺の利用状況など、図面にない事情に気づける
  • 関係を続ける力:見送りが続いても、同じ担当者と連絡を切らさない
  • 法令の基礎:建築や用途の制限を調べ、分からない点は専門家へ確認できる

宅建の知識は、仕入れの現場でもそのまま役立ちます。建築規制や契約の論点は改正されることがあるため、最新の案内を確認する習慣をつけてください。

まとめ

仕入れ営業の成果は、情報をくれる人の数と、その人たちへの返事の早さで決まります。買える条件を明確にし、見送りにも理由を添え、申込に責任を持つ。きつさの正体を分けて見れば、続け方は見えてきます。明日の訪問先に、自社の買える条件を書いた一枚を持っていってください。

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よくある質問

Q. 仕入れ営業と仲介営業はどう違いますか?
仲介営業は売主と買主の間に立って取引をまとめ、報酬を受け取ります。仕入れ営業は自社が買主となり、物件を取得して商品化するための情報収集と交渉を担います。相手が主に仲介会社や所有者で、自社の資金で買う判断を伴う点が大きな違いです。
Q. 仕入れ営業は未経験でも務まりますか?
務まる場合はありますが、収支の試算や現地確認の基本は早めに身につける必要があります。最初は先輩の検討に同行し、なぜ買う・見送るのかを理由とあわせて記録すると、判断の基準がつかみやすくなります。宅建の学習も並行すると役立ちます。
Q. 仕入れ営業で情報が集まらないときは何を見直しますか?
仲介会社への返事の早さと、買える条件の伝え方を見直してください。条件が曖昧だと合わない情報ばかり届き、返事が遅いと次の情報が回ってこなくなります。見送りの連絡にも理由を添え、取得後の報告を続けると、情報をくれる相手が増えやすくなります。