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交流会・人脈

不動産の情報交換会を成果につなげる|持ち寄る情報と出してはいけない情報

公開日 / ツナガる編集部

円卓を囲み、エリアの略図を描きながら話し合う不動産業者たち

不動産の情報交換会では、自社が探している条件と、提供できる得意分野を1つずつ持参するのが基本です。顧客の個人情報や、売主・貸主の了承を得ていない物件情報は出しません。この2つを守るだけで、会話は具体的になり、持ち帰る情報の質も上がります。この記事では、業者同士の情報交換会を成果につなげるための準備・当日・持ち帰りの進め方と、出してよい情報の線引きを整理します。

不動産の情報交換会で何を持ち寄るか

情報交換会は、同業者が手元の情報を出し合い、互いの仕事に役立てる場です。名刺交換や雑談が中心の交流会とは目的が違い、何を持ってきたかで得られるものが決まります。手ぶらで参加すると、聞き役に回るだけで終わりがちです。

持ち寄る情報は、相手が次の行動に移せる形であることが条件です。「最近どうですか」という近況では話が広がりません。「この駅の徒歩圏でファミリー向けの賃貸を探しているお客様がいる」「旧耐震の戸建ての売却相談なら経験がある」といった、条件と得意分野の形に整えて持っていきます。

準備:探している条件と得意分野を1つずつ決める

準備は前日に15分あれば足ります。手元の案件と自社の実績を見直し、次の2つを一行ずつ書き出してください。

  1. 探している条件:エリア・種別・価格帯・時期を、個人が特定されない粒度で
  2. 提供できる得意分野:自社が慣れている物件種別、手続き、エリアの事情

欲張って5つも6つも持っていくと、どれも印象に残りません。1つずつに絞ると、相手は「それならあの会社に」と思い出しやすくなります。加えて、そのエリアで最近気づいた動き(空室の出方、問い合わせの傾向など)を一つ用意しておくと、話の糸口になります。数字を出すときは自社で確かめた範囲にとどめ、出典のない数値は口にしないようにします。

当日:出してよい情報と控える情報の線引き

情報交換会で信頼を失うきっかけは、話しすぎです。場が打ち解けるほど口が軽くなるため、線引きを先に決めておきます。

話す順番にも気を配ります。最初に自分の得意分野を伝え、相手の探している条件を聞いてから、自社の探している条件を出すと、一方的な頼み事に聞こえにくくなります。聞いた条件に心当たりがなければ、無理に話を合わせず「近いものがあれば連絡します」と返せば十分です。

出してよい情報

  • エリアの動向:自社が肌で感じている需要や空室の傾向
  • 探している条件:お客様が特定されない形に抽象化したもの
  • 自社の得意分野:扱える種別、手続きの経験、対応できる地域
  • 公開済みの物件:すでに広告している物件の概要

控える情報

  • 顧客の個人情報:氏名、勤務先、家族構成、資金の事情
  • 未承諾の物件情報:売主・貸主の了承を得ていない売却や募集の予定
  • 取引先の内情:他社の社内事情や、聞いた話の又聞き

お客様の情報を同業者に渡す必要が出たら、その場では出さずに持ち帰ります。本人の了承を得てから、必要な範囲にとどめて個別に伝え、自社の個人情報の取り扱いに沿って記録を残してください。

持ち帰り:聞いた情報を次の行動に変える

会が終わったら、その日のうちにメモを整理します。聞いた情報を「誰が・何を探していて・何が得意か」の3項目で書き残しておくと、後で案件が来たときに相手を思い出せます。名刺の裏に書くだけでもかまいません。

翌日には、話した相手のうち一人にだけ連絡を入れます。「昨日伺った条件に近い物件があれば共有します」と一言添えるだけで、情報交換が一回限りで終わらなくなります。全員に送るより、具体的な話ができた相手に絞るほうが関係は深まります。聞いた情報は社内でも扱いに注意し、相手の了承なく転送しないようにします。

情報交換会を主催するときの進め方

自社で情報交換会を開くなら、冒頭で「お客様の個人情報と、了承のない物件情報は出さない」と全員に伝えておきます。最初に決まりを言葉にしておけば、参加者は安心して話せます。

進行は、一人ずつ「探している条件」と「得意分野」を一言で話す時間を設け、その後に自由に話す形が回しやすくなります。人数は顔と名前が一致する程度に抑え、終了後に参加者の得意分野を一覧にして共有すると、次回までの間にも情報が回り始めます。

情報交換で知り合った相手とのその後のやり取りは、「名刺交換のあとに差がつくフォロー術|不動産営業のお礼メール・名刺管理・2回目の接点」も参考になります。同業者と知り合う場として、ツナガるが東京都内で定期開催している不動産交流会の予定を不動産交流会・イベント一覧からご確認ください。

まとめ

情報交換会の成果は、当日の話術より、持っていく情報の形で決まります。探している条件と得意分野を1つずつ用意し、顧客の個人情報と未承諾の物件情報は出さない。この線引きを守れば、話は具体的になり、信頼も残ります。次の会の前日に、2行のメモを書くところから始めてください。

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よくある質問

Q. 不動産の情報交換会にはどんな情報を持っていけばよいですか?
自社が探している条件と、提供できる得意分野を1つずつ持っていくのが基本です。条件はエリア・種別・価格帯・時期を、お客様が特定されない粒度にまとめます。絞って伝えるほど、相手は案件が来たときに思い出しやすくなります。
Q. 情報交換会でお客様の希望条件を話してもよいですか?
個人が特定されない形に抽象化した条件なら話せます。氏名・勤務先・家族構成・資金の事情などは出しません。具体的な紹介が必要になったら、本人の了承を得てから必要な範囲だけを個別に伝え、自社の個人情報の取り扱いに沿って管理してください。
Q. 業者同士の情報交換会で聞いた物件情報はどう扱えばよいですか?
聞いた情報は、話してくれた相手の了承なく他社やお客様へ転送しないのが原則です。案件につなげたいときは、相手に連絡して扱い方を確認します。公開前の物件情報だった場合は特に慎重に扱い、社内でも共有範囲を絞ってください。